BOOKSHOP Kasperブックショップ カスパール

2016/10/30

「ゼロ•ウェイストの暮らし」お話会のお知らせ

「ゼロ・ウェイスト=ごみをほとんどまったく出さずに生活する人」が、今、アメリカやフランスを中心に

続々登場しています。

ごみを減らした先に見えてくるのは、まったく新しいシンプルな暮らし。

少ない数の、質のよいモノに囲まれた生活です。

都会でも可能な、ごみを出さない暮らし。

どうすればごみを減らせるのか。

ごみを減らすとどんなよいことがあるのか。

アノニマ•スタジオよりこの秋に刊行された『ゼロ・ウェイスト・ホーム』を紐解きつつ、

ひとりでささやかに始められる”ゼロ・ウェイストの暮らし”について、

翻訳者の服部雄一郎さんをカスパールにお招きしてお話会をひらきます。

ゼロ•ウェイストに関心のある方も、はじめて耳にするという方も、ぜひお気軽にご参加下さい。


【『ゼロ•ウェイストの暮らし』お話会 】

12月4日(日)14:00〜

¥1000 (お茶、冬のフレイバーグラノーラのお土産付き)

※ お持ち帰り用の容器をお持ち下さい)


お申し込みは info@kasper.jp  もしくは お電話:046-874-7031までお願い致します。



【服部雄一郎(はっとりゆういちろう)】

1976年生まれ。2006年、葉山町に転居。

葉山町役場に転職し、ごみ担当に配属されたのを機に、ごみ問題と出会う。

その後、UCバークレー公共政策大学院に子連れ留学し、環境政策・廃棄物政策を専攻。

ゼロ・ウェイスト関連の国際NGOのスタッフとして南インドに滞在。

2014年、高知に拠点を移し、よりサステイナブルで自由な生き方の実践をスタートする。

妻とともに食まわりの活動「ロータスグラノーラ」主宰。

地方移住の本音をつづる連載サイト「移住のなかみ」に執筆のほか、


自身のゼロ・ウェイストへの挑戦についても公開中。






家族4 人が1 年間に出すごみの量がガラス瓶1 本分(= 1 リットル)という、驚異の「ゼロ・ウェイスト(ごみを出さない)」生活を続けている著

者。

そのクリエイティブな工夫を紹介する、実践ガイドの日本語訳版です。

「ごみの分別先進国」と言われる日本でもシンプルな生活や生き方が話題となっている昨今、環境問題やリサイクルに意識的な方のみならず、大

きな注目を集めているテーマです。

モノを減らせばごみも減り、環境的・経済的にも大きなメリットが生まれる。

本当の豊かさとは?快適な生き方とは?「断捨離」「ミニマリズム」のさらに一歩先を行く、持続可能でシンプルな暮らし方の提案のみならず、人

生で大切なことや見つめ直すべきことに気づかせてくれる一冊。

先進的で洗練された暮らしぶりも必見です。






2016/10/28

ハロウィンのプレゼント



いよいよ来週月曜日から、STUDIO Spiegel | Spiegel のPOP UP SHOPがOpenします。




🎃ハロウィンの日にスタートするイベントにちなみ、31日にご来店の中学生以下のおこさまに、オランダで最も親しまれているおやつ、ストローフワッフルをプレゼント致します🎃


デンハーグのオーガニックマーケットに出店しているワッフル店「HOP MARJANNAKE Biologische STROOP WAFFLS!」の有機ワッフル、
ぜひこの機会におばけに仮装して貰いにきて下さいね👻






STUDIO Spiegel | Spiegel POP UP SHOP




10月31日から、デザインユニット STUDIO Spiegel | Spiegel のPOP UP SHOPが
店内ギャラリーにOpenします!

二人がヨーロッパで見つけたチャーミングものたちを販売する企画。

アムステルダムを中心にデザイン活動をしてきた彼らのパワーに秘密に触れられるイベントです。




11/6(日)にはパティシエ @casadedulces 特製スイーツもご用意してお待ちしております。

ご予約は info@kasper.jpまで。



「in the frame」
POP-UP STORE in BOOKSHOP Kasper
by STUDIO Spiegel | Spiegel


31 OCTOBER (MON) – 6 NOVEMBER (SUN) 2016
(11月3日文化の日はopen致します)
11:00 – 17:00 (Shop close on FRI)








2016/10/19

海辺のwedding


先週は、葉山でウェデイングをされるお客さまに本のプレゼントをお届けさせて頂きました。



昨日は海辺でのすてきなお式のご様子を写真で見せて下さった新婚のお二人。



お式で配られたという美しいお花とコーヒーを頂いて胸がいっぱいになりました。



(お式の会場は、施設のライブラリの本選びをお手伝いさせて頂いたNowhere but HAYAMAさん!)



大切な1日に本を通して関わらせて頂いてありがとうございます。





2016/10/17

「ふぇみにゃんのあまつみ」のお知らせ



タカノミヤ展、最終日もやっぱり男性に人気なのは山のオブジェでした。



長い間迷って選んで下さった方、ひとめぼれで決めて下さった方、、、

お客さまが選ばれる作品が、それぞれ全く違うのがタカノミヤ展の楽しさの一つでした。



お越し下さいましたみなさま、本当にありがとうございました。









あのかわいい鳥のオブジェも大切にして下さるあの方のもとへ。









タカノミヤさんの展示で素敵なご縁をたくさん頂いたカスパールです。 (タカさん、本当にありがとうございます!)

11月26日(土)に東洋の四柱推命と西洋占星術を同時に使われるフェミニャンさんが、

カスパールで占いの会を開いて下さることになりました。


【ふぇみにゃんのあまつみ】 https://twitter.com/feminyan

11月26日(土) 40分¥6000  

11:00〜 ×

12:00〜 ×

13:00〜 × 

14:00〜 ×

15:00〜 ×

16:00〜 ×

満席となりました。以降はCL待ちにて受付させて頂きます。


フェミニャンさんとお話してそのお人柄の明るさ、面白さにすっかり魅了されてしまい、占いの会をお願いすることになりました。

既に多くの方からお問い合わせを頂いております。



詳細について知りたい方、お申し込みは info@kasper.jp までお願い致します。











2016/10/09

笑うネコたち


笑うネコたち


タカノミヤ展、動物モチーフたちが連日大人気です。






大好きなお客さまファミリーのお嬢さまが、店主にタカノミヤ作品にそっくりな木の棒をくれました。



さて、どれでしょう? とても似ていて面白いです。 すてきなお土産ありがとう! 




2016/10/08

ブレーメン革命



娘が二歳の時、南相馬に住む親類の家を両親と祖母と訪ねた。

四世代が暮らす家で、「あねさ」とみんなに呼ばれているおばあさんが、

いつも笑顔のやさしい人で好きだった。

その家の人たちは、馬追いのために飼っている馬をわたしと娘に見せてくれた。

地震のあと、あの馬がどうなったのかを誰かに訊ねたことはない。

「あねさ」も、震災後に亡くなった。








ブレーメン革命  管啓次郎 『生きとし生けるもの』


「おれは働いたよ、小麦の運び手として

収穫された小麦を水車小屋に運び

そこで碾かれた粉をこんどは粉屋に運ぶのさ。

毎日毎日おなじ仕事、毎日毎日おなじ道

死なない程度の食べ物と

死なない程度の水をもらって

怒られ、叩かれ、おどされ、笑われ

みんながはしゃぐお祭りの日だけは

ホメラレモセズ、クニモサレズ。

あとは日照りの夏も雪景色の冬も

毎日毎日行ったり来たり

だんだん齢をとって力も弱くなり

若いころの半分の荷に

四倍の時間がかかるようになったんだ。

するとね、言われたよ

こんな役立たず、もううちにはいらない

さっさと肉屋に売って

ぎょうざにしてもらおうって。

それで逃げ出したってわけさ

人間てやつら、まったくひどいよ」

ああ、そうだった、彼と出会った最初の晩

ろばは悲しい顔をして、ぼくにこう言いました。

それからぼくらの物語は

みなさんも聞いたことがあるかもしれません

あのとってもgrimなグリム兄弟のおかげでね

ろばとぼくと猫とにわとりは

そろって市のたつブレーメンの町をめざすのです。

役立たずなら役立たずらしく

死ぬまでとことんロックしよう

フィドルとタンバリンとギターとアコーディオンで

異種混合的世界音楽。

ところがブレーメンは遠くて

いつしか迷い込んだのは森の中

野生暮らし知らない身では

食料調達もままなりません

ひもじく寒い黒い森の夜

人里離れた一軒家を見ると

人相の悪い泥棒たちが

酒池肉林のごちそう三昧!

で、結論を急ぐと

ぼくら、やつらを追い出したんです

頓知と機知を使ってね

泥棒たちを追い出して

ようやく食べ物にありついた

四匹(一頭二匹一羽?)で満足して

それからしみじみ語り合った。

「森」が「野生の世界」だとしたら

この家こそ「人間世界」だね

人間すべて泥棒さ

ぼくらの世界を盗み、とことん虐げて

ああ、ああ、ぼくらを働かせ

ああ、ああ、ぼくらの命を奪い

ああ、ああ、ぼくらを食ったり着たり

ああ、ああ、いじめて楽しんだりもする

人間みんな、命の泥棒(命の泥棒)

おかげでこの世は動物の地獄(動物の地獄)

それでぼくら、泥棒を追い出した

この家から人間を追い出した。

でもずっと人に飼われてきた身では

野生の世界はあまりにきびしい

帰ってゆくにはあまりに辛い

すっかり沈んだぼくたちは

翌日、会議をよびかけました

動物たちの会議です

課題はぼくらの命です。

森の守り手、ふくろう先生

大きな目をぱっちり開けて

ろばの歴史を教えてくれた

「ジーザスよりも五千年前

ろばは人間と暮らしはじめた

サハラ砂漠が乾燥をはじめ

食料も水も乏しくなった

ところがそんな気候こそ

ろばの大活躍にはもってこい

ろばは足取り軽やかに

牛よりも速く歩きます

起伏も荒地もなんのその

文句をいわずに旅をします。

体温が変化しやすくて

乾燥気候にへこたれない

水を飲まなくてもがまんでき

脱水からもすばやく回復

薪や水や人の赤ちゃん

鍋やテントも運んでいった。

ろばは砂漠の小型トラック

一日二十四キロ歩く

グローバル化の立役者

ああ、それなのに、それなのに

人間はろばをばか扱い

メランコリックで強情で

一生働きされたあとは

餌ももらえず捨てられる

飢え死にするのを待っている」

ろばはわんわん泣きました

つられてみんな泣きました

つぶやくように馬が語ります

「わたしたちもおんなじことよ

体が大きくて走るのが速いから

人間にさんざん走らされてね

ユーラシア大陸の端から端まで

ついには大西洋もわたったの。

戦いに使われ皮を剥がれ

肉を食べられ生贄にもされ

織物や茶と交感され大量に取引され

気まぐれに飾られ気まぐれに愛され

でも少しでも動けなくなれば

溝に捨てられ犬の餌

戦場では累々たる死体の山になった。

にんじんや角砂糖で騙すっていうの?

ごめんだわ、もうかれらを乗せるのは

一度でも馬刺を食べた人間は

わたしたち、ちゃんとわかるのよ

思いきり蹴飛ばして

思いきり振り飛ばして

広い草原めざして走っていくわ」

みんないよいよ涙にくれて

つらい生涯をふりかえるのでした。

大きな波が襲ったあと

人のいなくなった土地で

牛も馬も死にました

犬も猫も死にました

飢えと寒さで死にました

豚も鶏も死にました

それから放射能の雨が降り

「経済動物」は価値喪失

みんな注射で殺されました。

死んだ私たちに降り注ぐのは

雪のように白い消石灰

家畜の命は絶対管理化

土になることも許されない。

ぼくらあまりにもさびしくて

怒っているのか悲しいのかもわからない

こんな世の中、別れを告げたいけれど

少しは好きな人間たちもいる。

だったら人間に申し込もう

話し合いを申し込もう

私たちの命を粗末にしないでと

(でもそれがかれらにできるかな?

自分の種の仲間も平気で殺すんだから)

ぼくらが始めるのはブレーメン革命

ブレーメンの町にたどりつかない動物たちの革命

攻撃することをしない家畜とペットの革命

言葉にならないまなざしの革命

生きるよろこびに飛び跳ねたい

ただそれだけを求める革命。

音楽を奏でるための楽器ももういらない

風と足音とときおりの鳴き声で

森と草原と砂漠と海岸をむすぶ

山川草木鳥獣虫魚

すべての命の仏陀フィールドをめざす。

ああ、そんな日がやってくるなら

少しだけバランスを取り戻すなら

あまりにもひどい残酷さが

少しだけ減ってくれるなら。






2016/10/04

時の漂流物



不思議なかたち、愛らしい仕草の動物たち。



使えるもの、どうやって使うのか首をかしげてしまうもの。





タカノミヤさんのつくるものは、どれも同じ温度でわたしたちのことを見ているようだ。



それらは、遠い世界の時間の波の渚からゆっくりとここに流れ着いて、



誰かの掌へ掬い上げられるのをまどろみながら待っている。

















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